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質問

創薬(探索研究)に薬剤師の資格は有利?

現在、薬学部に受かったところで薬剤師のことがあまりわかりません。

製薬会社に入り新しい薬を発見してみたいのですが、薬剤師の資格は役立つでしょうか。

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回答

2件の回答

  1. tiori35 2016/07/16 21:00

    創薬研究の概要について説明します。

    最初に所望の活性を有するリード化合物を見出します。活性を有するかどうかを判定するために、in vitro(試験管中での判定)またはin vivo(動物実験での判定)での活性評価方法を構築する必要があります。一般に薬効薬理部門が担当しますが、この部門は薬剤師や農学部、生物学部を卒業してきたひとで占められます。

    リード化合物が見つかると、リード化合物の欠点を見出し、多剤からの差別化を行います。欠点とは、○○毒性があるなどの毒性関係、経口吸収率が悪いなどのADME関係などです。差別化とは、多剤とは作用機序が異なるので新しい作用があるなどです。これらを解決するために、リード化合物を参考にして様々な化合物を合成するのです。ロボット合成を用いてみたり、有機合成化学者のマンパワーを駆使したりします。薬学部で合成をしていた人は、この部門か、工業化の部門に編入されます。抗菌剤全盛期は活性を増強することに力を入れていましたが、循環器用薬などの薬では、活性増強にそれほど力をいれません。投与量を多くすれば、効くのですから意味ないのです。

    活性と毒性の乖離、ADMEの改善ができたら、前臨床試験を開始します。ここからコード・ネームが付き、開発候補化合物となります。探索研究から開発研究に変わります。会社の開発薬剤一覧にも掲載されます。一般薬理試験は、項目が決まっているので、淡々と進みます。この段階までに、合成化学者は数キロ程度の原薬を供給できるようにしておかなければなりません。さらに、毒性試験でドロップアウトした時のリスク低減のため、類似の化合物を選定しておく必要もあります。また、薬効薬理部門は作用機序の解明をやりはじめなければなりません。少なくとも第2相前期の段階までに作用機序が判明していないとマズイ気がします。

    ここからは、毒性発現との勝負になります。単回投与や反復投与の毒性試験などの一般毒性試験、遺伝毒性などの特殊毒性試験などたくさんありますが、淡々と進んでいきます。
    毒性が出たらストップもしくは類似化合物でやり直します。

    前臨床試験が終了したら、厚生労働省に届け出て、実際に人で試験をします。臨床試験と呼ばれるもので、第一相臨床試験では健常人に投与して問題がないかを調べます。第二相臨床試験では、投与量の設定を行います。第三相臨床試験では、従来の薬剤よりも優れていることを証明します。この臨床試験は、製薬会社は行いません。CROという機関に委託します。ここでも薬剤師は大活躍しています。

    言い忘れましたが、単独一社により日本国内で臨床試験ができる会社は限られています。売上上位3社くらいしかできません。臨床試験には莫大なお金がかかるためです。それ以外の会社は海外(主に米国)で行います。これは文化によるものです。日本人は新薬を毒と考えています。西洋人は新薬をより優れた発明品と考えています。西洋で臨床試験をしたほうがスピードも速いし、経費も安くなるからです。その後、外人と日本人は、体格などが違うのでブリッジング・スタディーという簡略化された臨床試験を日本国内で行います。

    こうして、臨床試験が終わり、厚生労働省に申請後、製造・販売の許可が出たら新薬登場となります。新薬が発売されるのまでの流れを書いてみましたが、どこでも薬剤師は役立つと考えます。また、薬剤師は創薬について学んでいるので、どのステージで何をしなければならないのかを知っています。ここが薬剤師の強みでしょう。

  2. cation 2016/07/17 0:02

    創薬研究には薬剤師免許は必要ありませんし、持っているからといって優先的に採用されたりすることもありません。

    理学部、工学部、農学部など学部関係なく、そのときの会社が必要とする研究領域を専行している人材のなかで、特に見込みのありそうな人材が採用されると考えていいです。多種多様な学部から、多くの人材が製薬会社の研究職の採用試験を受けるわけで、そのなかには薬学部出身の薬剤師免許保持者などは星の数ほどいます。薬剤師免許は強みにはなりません。ただ、獣医学部出身の獣医免許持ちは重宝される傾向があります。獣医学部出身で製薬会社の創薬を目指す人の数が元々少ない一方、獣医学的な知識、経験が例えばin vivo実験、犬など大型動物を用いた実験に役に立つからです。

    創薬とは関係しない他の業務になってしまいますが、製薬会社のMRとか学術部門、安全情報部門等では薬剤師であることは重宝されますし、化学メーカーの工場などでも薬剤師免許を持っていると品質管理上の責任者か何かになりやすかったと思います。

    将来、製薬会社の創薬研究所で働くためにはどうしたらいいか。少しでも有名な研究室に入り、研究的思考やプレゼンなどに関して研鑽に励んでください。創薬に関係する研究領域で有名な教授であれば、製薬会社へのツテは多少あります。もちろん、それだけで採用が決まるわけではありませんが、一次面接だけは労せず通過させてもらえたりするなど可能性は上がります。また、入社してからも激しい競争がありますので、それらに勝つためにも自己研鑽は必要です。上司に使えない人材と判断されれば、数年で他部署へ異動させられ、創薬からは離れることになります。

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